Treasure Collection Flipper's Guitar best

レコード会社の小銭稼ぎ用ベスト盤と断言します。このアルバムからフリッパーズに触れたら確実にフリッパーズギターが嫌いになるでしょう。私みたいに。
オリジナルメンバーが関わっていないので、細部の大切な音をどう表現していいのかわからず無難で保守的なマスタリングを施してしまい、結果としてカドを丸めたようなつまらない音源になってしまっていると思います*1。少なくとも聴いていて楽しい、本当の意味での「いい音」とはほど遠いです。ジャケもくだらないし。
ただ、ひとつだけ大きな利点があって、当時のマスターを99年の機材と技術でリマスタリングしているので音の解像度が向上しています。そういう意味で、すでに重度のフリッパーズマニアのみなさんにのみお勧めのアルバム。
フリッパーズを聴いたことがない人はとりあえずCamera TalkやColour me popあたりから手を出してみるといいんじゃないでしょうか。それで気に入らなかったらまあ縁がなかったということで。

*1:去年小沢健二さんが出した刹那というアルバムと対照的に感じます。