Crapetyle


 またたくドロワ わずかなルーニー 理由はかわく がちゃがちゃと
 くしけずる絹 ずるいメロディー 繋ぎとめるように ささやいて


 ブレて増えないようにみせてバトンを渡すとろけたとき
 向けたカメラが描く裂けた楕円
 リールをまいて醒めていく夢 樹脂がかわいて幕をおろす
 小さな口でかじるペンネ 亜鉛のかすかな味


 アンテナは手 ヘッドドレスは見えない 骨につたわる はらはらと
 たわむプディング しびれるタブ せめてリーガルにつれてって


 ぎゅっとおさえる 錆びてるけど折れてきててもささえるよ
 爪をけずりとるような無垢と甘さ
 頬にじわりとつたわる熱 文字の青みも汽笛のよう
 ルールを曲げてはじく弦と消失点 飴色の指