Propellerhead Reason 7

ここ数年は完全に楽曲公開情報用ウェブログとしてしてしか使っていなかったので(しかも情報が遅い)、たまには普通の日記なども。それでも音楽制作がらみですが。


ずっと楽曲制作用に愛用しているReasonというソフトですが、今回のバージョンアップで様々な機能追加とともにUSBドングルが名実ともに不要になったため*1、ひさしぶりに最新版へ新調しました。
Recycleの機能とノウハウをほぼ移植したオーディオスライスにより実現した柔軟なタイムストレッチは、他社のソフトをあまり使ったことのない私には正直優劣を判断できるものではありませんが、使い慣れたReasonにそんな機能までついてしまったことが私的にはかなりニュースな出来事でした。そもそもヴォーカルを含むオーディオはいままでサンプラーのみで処理していたので、録音した波形がそのまま柔軟に扱えること自体に時代遅れながらすごくわくわくしているのです。


波形を扱えるのはDAWの最低条件でありながら、それが意味するのは、英語のように他者と相互理解可能な共通言語を得たこと、すなわちコラボレーションの可能性です。ギターやベースを自分以外の誰かに弾いてもらうこともできるようになったし、他のひとの曲のマスタリングだって可能になりました(うまくできるかはまた別の問題になりますが)。
今回のバージョンアップで私と同じ感慨を得ているひとはおそらくいないのでしょうが、私にとっては、そういうものです。

*1:もともとネット環境があれば不要な方法もありましたが、認証方法の見直しによって、パッケージに含まれないレベルでドングルがいらなくなるという、より柔軟な認証に変更されました。このあたりはソフトの機能とは離れた会社のポリシーの問題であったためほとんど諦めていましたが、それゆえにプロペラヘッド社の英断にはすごく感謝の念を抱いています。